高橋大樹のマーケット放浪記

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    • 下値余地は限定的か 2008/01/09

      9日の東京石油製品は、ガソリンが期先中心に反発する一方、灯油は期近主導で軒並み続落した。4日の大発会では、ガソリン先限が昨年12月に記録した上場来最高値に顔合わせ、灯油先限も最高値にあと10円まで迫るなど昨年来の騰勢を維持したが、その後は原油相場の下落に連れて調整入り。いずれも最高値を更新する直前、およそ2週間ぶりの安値をつけた。

      しかし、この日は安寄り後まもなく上昇に転じるなど押し目買い意欲の強さもうかがえ、下値余地は限定的とみられる。その要因となっているのが、原油相場の高止まりだ。

      年明け後、100ドルをつけたNY・WTI期近は一時94ドル台まで下落したが、8日には96ドル台で取引を終えている。原油相場が大きく崩れない限り、国内の石油製品相場の上昇トレンドは不変とみてよいだろう。調整一巡後は、再び上値を試す可能性も高い。

      当面の下値目処は、ガソリン先限が7万3000円付近、灯油先限が6万7000円。ただし、この水準を下回った場合は売りシグナルとなる。

      こうした中、灯油は足元の需要不振が影響して期近が急落。2月限は9日、7万1000円台と期近つなぎ足で昨年10月下旬以来の安値をつけた。この状態が続くと、需給緩和が市況下落に拍車を掛けることになりそうだ。

      ◆灯油出荷が-53%と急減

      石油連盟が9日公表した「原油・石油製品供給統計週報」によると、5日現在の全国のガソリン在庫は、前週比2万2432kl増の213万4723klと2週間ぶりに増加した。前年同期に比べ1.6%低い。

      一方、同日現在の全国の灯油在庫は同30万7549kl増の418万1399klと3週間ぶりに増加。前年同期比では8.3%のマイナスとなる。

      在庫統計はガソリン・灯油とも前年割れの状態が続いているが、年明け後はいずれも出荷が急減。同統計から算出した12月30日~1月5日の週間出荷量は、ガソリンが前週比20.3%減の100万2326kl、灯油は同53.1%減の44万8060kl。ガソリンは昨年10月上旬以来3ヵ月ぶり、灯油は同11月上旬以来2ヵ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

      ◆灯油需給、さらに悪化も

      出荷量が著しく低下した背景には、原油高の影響による小売価格の高騰による買い控えや、年末に仮需が増加した反動などがある。特に灯油に関しては1月も半ばに差し掛かり需要期明けが意識されてきているため、今後数週間のうちにスポット市場に大量放出される可能性を指摘する声もある。

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